トマトの雨よけを使った雨対策|簡単な設置方法と失敗しないポイント

トマトの雨除けの作り方を解説するイラスト

トマトを育てていると、梅雨や長雨の時期に「実が割れた」「葉が病気になった」という経験はありませんか?

トマトは雨に弱い野菜で、雨が続くと実割れや病気、生育不良の原因になります。そんな雨によるトラブルを減らす方法として効果的なのが雨除けです。

この記事では、トマト栽培で雨除けが必要な理由や、簡単な雨除けの作り方、設置時の注意点をわかりやすく解説します。家庭菜園でも手軽にできる方法を紹介するので、トマトを元気に育てたい方はぜひ参考にしてください。

目次

トマト栽培で雨よけが必要な理由

トマトは乾燥気味の環境を好むため、葉に雨が当たり続けると泥はねによって病原菌が付着しやすくなります。また、葉が長時間濡れた状態になると疫病などの病気が発生しやすくなるため、雨除けは病気予防にも効果的です。

ただ、梅雨の時期は雨よけだけでは十分とはいえません。水やりや風通しなどを見直すことで、さらに病気の発生を抑えれます。

トマトの梅雨対策5選はこちら

実割れを防ぐ

トマトは雨が降ると根から一気に水を吸収します。その結果、果実の中身が急激に膨らみ、皮が耐えきれずに割れてしまいます。

実割れしたトマトは見た目が悪くなるだけでなく、傷口から病気が入りやすくなるため注意が必要です。

病気の発生を減らす

雨による泥はねや葉の濡れは、疫病や葉かび病などの発生原因になります。
特に梅雨時期は疫病に注意が必要です。

雨除けを設置すると葉や茎が濡れにくくなり、病気のリスクを減らすことができます。

長雨による根傷みを防ぐ

雨が続くと土の中の酸素が不足し、根が弱ることがあります。

根が傷むと生育が悪くなり、葉が黄色くなったり収穫量が減ったりする原因になります。


トマトの雨よけに使える資材

ビニールシート

透明なビニールシートを支柱の上に張る方法です。

安価で設置しやすく、家庭菜園でも取り入れやすいのがメリットです。

市販の雨よけトンネル

家庭菜園向けの雨よけセットを利用する方法です。

組み立てが簡単で見た目もきれいですが、自作より費用は高くなります。

支柱と透明マルチを使った自作雨除け

支柱で骨組みを作り、透明マルチや農業用ビニールを張る方法です。

低コストで大きな雨除けを作れるため、複数株を育てる場合に向いています。


トマトの雨よけの作り方

プランター栽培の場合

プランター栽培のトマトは、支柱とアーチイボ竹を使うことで簡単に雨除けを作れます。

作り方は次の4ステップです。

  • プランターの四隅に支柱を4本立てる
  • 支柱の上部にアーチイボ竹を取り付ける
  • アーチの上から透明ビニールをかぶせる
  • ビニールが風で飛ばないようにクリップなどで固定する
プランター栽培のトマトに支柱4本とアーチイボ竹、透明ビニールを使って雨除けを作る手順を解説したイラスト

ビニールを設置する際は、雨水が流れやすいように少し傾斜をつけるのがポイントです。
また、風対策として支柱の上部を横棒で補強しておくと、強風時でも倒れにくくなります。

プランター栽培の場合は株全体を覆う必要はなく、上からの雨を防ぐだけでも実割れや病気の予防に効果があります。また、側面は開けておくことで風通しを確保できます。

鉢栽培で手軽に雨対策をしたい方は、第一ビニール株式会社の「トマトの雨やどり」を利用するのもおすすめです。

単管パイプを使った雨除けは丈夫ですが、材料費や作業量が多くなるため、手軽に作れる方法ではありません。

実際に僕は単管パイプを使って雨除けを作っていますが、強風にも強く、一度作れば長く使えるのがメリットです。

単管パイプで作った自作の雨除け

地植えの場合

今回は、アーチ状に曲げたイボ竹を使ってトマトの雨除けを作ります。

作り方は次の6ステップです。

1.トマトの両側に支柱を立てる
2.支柱の上部を連結してアーチ状の骨組みを作る
3.支柱の側面を連結して骨組みを作る

アーチ状のイボ竹を使用した骨組みの作り方

支柱の接続部分は、専用の支柱ジョイントや針金、園芸用のひもを使ってしっかり固定しましょう。固定が不十分だと、強風で骨組みがゆがんだり倒れたりする原因になります。

イボ竹の支柱接続部を針金で固定した様子


4.強風で倒れないように杭で補強する

アーチ状に曲げたイボ竹は地中に深く差し込みにくいため、強風で倒れることがあります。

僕も以前、補強をせずに設置したところ強風で倒れてしまったことがありました。

杭や使わなくなったイボ竹などを利用して補強しておくと、強風時でも倒れにくくなるのでおすすめです。

雨除けの風邪対策で杭を使用し補強する


5.骨組みにビニールを張って屋根を作る
6.ビニールが風で飛ばないようにしっかり固定する

雨除けのビニールをパッカーで固定した画像

アーチ状のイボ竹を使うと、畝全体を覆いやすく、効率よく雨を防ぐことができます。

また、必要な資材がわからない方や、自作に不安がある方は、市販のトマト用雨除けセットを利用するのもおすすめです。

雨よけを設置するときの注意点

側面はできるだけ開ける

側面まで完全に覆うと風通しが悪くなり、湿気がこもります。

病気を防ぐためにも、基本的には屋根だけを設置し、側面は開けておきましょう。

強風対策をする

雨除けは風の影響を受けやすいため、支柱をしっかり固定することが大切です。

実は僕も、雨除けを作ったことで安心してしまい、風対策をほとんどしていませんでした。

その結果、強風が吹いた日に雨除けが見事に倒れてしまいました。

たまたまトマトを植える前だったので助かりましたが、「これは危なかったな…」と反省した経験があります。

雨除けを設置するときは、支柱を補強するなど風対策も忘れずに行いましょう。

イボ竹で作成した雨除けが強風で倒れた画像

特に台風や強風が予想される場合は、一時的にビニールを外すことも検討しましょう。

雨よけだけでは病気を完全に防げない

雨除けを設置していても、風通しが悪いと病気が発生しやすくなります。

そのため、下葉の整理や適切な株間の確保に加え、脇芽をこまめに管理することも大切です。脇芽を放置すると葉が混み合い、湿気がこもりやすくなるためです。

脇芽の見分け方や取り方がわからない方は、こちらの記事も参考にしてください。

トマトの脇芽の見分け方と正しい取り方

雨よけがない場合の代替対策

雨除けを設置できない場合でも、いくつかの方法を組み合わせることで雨による被害を軽減できます。

黒マルチを使う

黒マルチを敷くと、雨による泥はねを防ぐことができます。

泥はねは病原菌を葉に付着させる原因になるため、病気予防にも効果的です。また、雑草対策や土壌の乾燥防止にも役立ちます。

敷きわらを敷く

ワラや刈り草を株元に敷く方法もおすすめです。

雨が直接土に当たるのを防ぎ、泥はね対策になります。さらに土の乾燥や急激な温度変化を抑える効果も期待できます。

株間を広くする

トマトを密植すると葉が混み合い、雨の後に乾きにくくなります。

株間を十分に確保することで風通しが良くなり、病気の発生リスクを減らせます。目安としては株と株の間を40〜50cm程度空けると管理しやすくなります。


まとめ

トマトは雨による実割れや病気が発生しやすいため、雨除けを設置すると安定して育てやすくなります。

特に露地栽培では、雨除けによって実割れや疫病の予防効果が期待できます。

雨よけはビニールシートや市販の雨よけ資材を使って比較的簡単に設置できます。設置する際は風通しを確保し、強風対策を忘れないようにしましょう。

もし雨よけを設置できない場合は、黒マルチや敷きわら、適切な株間の確保などを組み合わせることで雨による被害を軽減できます。

梅雨時期の管理の方法も知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

トマトの梅雨対策5選はこちら

梅雨や長雨の時期を上手に乗り切り、おいしいトマトをたくさん収穫しましょう。

トマトの雨除けの作り方を解説するイラスト

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この記事を書いた人

結婚し、子どもが生まれたことをきっかけに、家庭菜園に興味を持ちました。

家庭菜園の知識はほとんどありませんでしたが、「子どもたちに収穫する楽しさを体験してもらいたい」「自分で育てた美味しい野菜や果物を、お腹いっぱい食べてもらいたい」という思いから、トマトやぶどうの栽培を始めました。

現在では、プランターや鉢でトマト・桃・ブルーベリーなどの果樹を育て、畑ではさつまいも・とうもろこし・メロンなど、さまざまな野菜の栽培に挑戦しています。

このブログでは、実際に家庭菜園で野菜や果樹を育てた経験をもとに、栽培方法や失敗したこと、試して分かったことなどを紹介しています。

これから家庭菜園を始めたい方や、野菜や果樹を育てていて「うまく育たない」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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